認定微生物取得までの道のり③ 実技編その1
やってまいりました。実技試験編です
①試験管培地+血清凝集
②培地判定
③薬剤感受性検査
④グラム染色+α
実技、と言いつつ、実技試験の中にはちょっとした問題「日本で多いメタロβの遺伝子型は?」 答え『IMP-1or6』
といった問題もくっついていますので、焦らず解きましょう。
さて、実技に共通するのが
菌名はすべてフルスペルです。
もう一度言います。
菌名はすべてフルスペルです。間違ったらアウト(もしかしたら減点対応?かも)
なので、まずはよく出る菌はフルスペルで書けるように練習しましょう!
わたしもルーズリーフにかいてました!
①の試験管培地+血清凝集は
試験管培地による腸内細菌科同定+その中にサルモネラやシゲラがあれば、追加で血清凝集反応をやります。(大体ある)
サルモネラ、ちゃんと書けますか?
Salmonella enterica subsp. enterica serovar Enteritidis
長いですが、ここまで書かないと点はもらえません。
Enteritidisは血清型だからノンイタリック、subsp、serovarも菌じゃないからノンイタリック。こういう細かいところ、チェックされます。
O血清の何がどの血清型かも覚えておきましょう。
(O9ならEnteritidis、O4ならTyphimuriumなど)
私の時は赤痢でした。D群だからsonneiですね。
ここでは、白金耳・白金線の使い方も観察されます。
バーナーの扱い、焼き方等々…。
バーナーのねじが固いこともあるから、火をつける前にチェックするのおすすめです。
ディスポしか使った事ないです!!って人は、ぜひ試験前に焼き方を習っておきましょう。
②の培地判定は、文字の通り
患者背景+培地から菌種推定し、それを記載します。
二級よりは、レベル高めです!
初っ端から、Streptococcus dysgalactiae subsp. equismilisが出てきたときは二級とのレベル差を痛感しました。
わかっていたのにスペルミス、が一番こわいので、これも事前にルーズリーフとかに菌名を書きまくっていましたね。Eikenella corrodensもあったかな。
提出される菌は臨床的に重要なものばかりです。二級よりかは難しめな印象です。
病院の規模によっては、見たことない、というものもあるかもしれません。
そういう方には、微生物ナビ(栄研)などで、主要な菌のコロニー・スペルを確認することをおすすめします。
http://www.eiken.co.jp/products_technique/other/pdf/kensanavi2.pdf
その2へ続く!
認定取得に関する記事↓
<受験資格取得編>
<筆記試験>
<実技>
<試験結果講評など>