認定微生物検査技師の徒然日々

どこかの認定微生物検査技師+ICMT 。ICTとかAST とか日々のゆるっとしたことをつらつらと。

認定試験をといてみよう Taxonomy1編

すっかり更新を忘れていました。

 

認定試験や二級試験は、国家試験同様、主に検査技師が作成しています。

問題の作成方法にも色々なおきてがあります。ちなみに医師国家試験などなど、公的な試験には大体選択式、Taxonomyの概念が使われています。

正解率は低すぎても高すぎてもよろしくないみたいですね。

TaxonomyⅠ~Ⅲまであり、Ⅰは単純な知識問題です。

設問→想起→回答 

 

実際に認定で出た問題(当時の受験レポをたよりにかいています)

IGRAが陽性になる抗酸菌を2つ選べ。

 

1:Mycobacterium avium

2:Mycobacterium kansasii

3:Mycobacterium abscessus

4:Mycobacterium intracellulare

5:Mycobacterium tuberculosis

 

 

 

 

 

正解は2と5です。

IGRAはMycobacterium tuberculosis complex以外の抗酸菌も陽性になることがあります。左:complex  右:それ以外の抗酸菌

M.tuberculosis M.kansasii
M.africanum M.marinum
M.bovis M.szulgai
  M.flavescens
  M.gastri
  M.gordonae

 

 

 

 

もうひとつ

 

Nutritionally variant streptococciを2つ選べ。

 

1:Aerococcus urinae

2:Gemella haemolysans

3:Abiotrophia defectiva

4:Granulicatella adiacens

5:Streotococcus viridans

 

 

答えは

3と4です。

NVS(栄養要求性連鎖球菌)を選ぶだけの問題。

 

最近ではこんなのも

WHOの手指衛生タイミングで誤っているものを選べ。

 

1:患者に触れる前

2:清潔操作の前

3:無菌操作の前

4:患者周辺の物品に触れる前

5:患者の体液に接触した可能性がある場合

 

 

誤っているのは4です。

物品に触れた’後’ですね。

↓サラヤさんのHP まとめてあります

https://med.saraya.com/who/fivemoments.html

 

 

ちなみにTaxonomyⅠレベルの問題は二級試験の過去問にもほとんど出ております。

単純な知識で解答できるものも割とありますので

認定だからと言って全部全部応用ではないんですね。

 

やれるところからコツコツと!!