取得までの道のり① それが難しいんだな
取得までの道のりをつらつらと書きます。
まず、検査技師が取得できる認定資格は分野ごとに存在します。
たいていが経験年数〇年+単位(学会に参加する等でたまる)なのですが、微生物認定の場合経験年数+論文+学会という中々のハードルとなっています。
ただ、受験資格が簡単=試験が簡単ではありません。輸血認定試験は初回で合格するのは2割近く。反対に微生物は、受験資格が難しいものの合格率は8割ほど(悪い年もあったそうですがそれでも7割近く)なので、資格さえ得て、きちんと勉強すればそこまで難しいものではないと思います。
その論文や学会が難しいんだよ!!と思ったあなた。
私自身も、周りの先生方や指導してくれた方に大変恵まれたので経験4年の時に筆頭論文3つ+学会3つを満たすことができました。論文に関しては、私も偉そうなこと言えませんが、まずは既存のものを読み込む、投稿規定を把握する、この論文で自分が言いたいこと(新たな知見があるか?)という、。。。ものすごーく普遍的なことしか書いてませんが、まずは手を動かしてみることが大事なのではと思います。
私が論文を書いたのは新卒2年目、23歳の時ですが、本当にわからないことだらけでした。
いったい何をどうすればいいのかわからなかったし、果てが見えず、その時色々とご指導いただいた先生たちには感謝してもしきれません。
論文には査読が存在し、投稿されたものは査読者によってMajor point、Minor pointに分けて結果が返ってきます。最初の論文は、Major pointに大量の指摘が! 「考察として成立していない」と書かれており、あれを査読してくださった技師さんに、今からでもよいので平謝りしたいです。
英語で書くならいざ知らず、邦文なら、よほどの事がない限りrejectされないかと思いますが、地域で頼りになる技師さんとつながって、アシストしてもらうのも手かと思います。
私も、Drはじめ論文の査読(微生物検査のところなど)を頼まれることもありますし、持ちつ持たれつといいますか、コネクションをもっておくのは大事かと思います。
学会発表に関しては、こんなこといったらあれですが、最初はだれでも緊張するもの。論文も学会も、やってみる、という志が大事なのだと思います。
「でも、この検討は大きな病院でやられているし…」
「この培地はメーカーですでに検討されたものだし…」
仰る通りだと思います。でも、その検討内容をよく見てみると、N数は?対象菌株は?少しでも新しい知見があれば、それは学術的な意味があります。
長くなりそうなので、この話はまたの記事で。
②は、試験勉強編です。
認定取得に関する記事↓
<受験資格取得編>
<筆記試験>
<実技>
<試験結果講評など>