認定微生物取得までの道のり② 筆記編
さて、無事に受験資格を手にし、願書も書いた!
後は試験を待つのみ…
認定臨床微生物検査技師の試験は
①英文和訳(辞書不可)ASMやCIDなどのサマリー?
②筆記(選択)
③実技(試験管培地判定+血清凝集、培地判定、薬剤感受性、グラム染色)
に分かれます。おおいですね~朝からお昼過ぎまでやります。
筆記の①+②、実技の③で6割以上で合格です。
でも、①の英文和訳の点数が悪いらしく、今後は①も6割以上になるとかならないとか。
筆記試験の勉強は、二級臨床微生物の過去問を中心にやってました。
感染症法(〇類、BSLなど)、微生物、真菌、ウイルスなど。
丸暗記ではなく、理解して覚えることが大切だと思います。
後、症例問題は必ず出ます。私の時はグラム染色画像+性状が記載されており、Capnocytophaga suptigenaとcanimorsusを鑑別させる問題があって、(カタラーゼでいけますね!)解きながら『おお~』と感心した思い出があります!
後はレミエール症候群、RGMなどなど、グラム染色or培地画像から菌種あるいは抗菌薬を推定させる問題がありましたね。症例問題、治療に関するようなところは二級よりちょびっと難しいです。
単なる暗記問題「NVSを選びなさい」みたいな問題もあります。
でも、’認定’臨床微生物検査技師なので、やはりICTやASTで主戦を担う検査技師のための試験ですから、実臨床に即した問題(菌と疾患の組み合わせ、抗菌薬自然耐性など)が多いです。
これの対策としては、日ごろから学会誌や参考書など、症例に多く触れておくことが重要かと思います。私は上司にくっついて、見習いICTとして血培のカンファなどにちょこちょこ顔を出して、上司がどう答えておられるか?症例のことをわからないなりに勉強していました。
その当時の上司は、本当に頭がまわるかたで常に先を見て行動しておられました。
自施設でカンファレンスが開催されているようなところは、ぜひお供させていただきましょう。自施設で、カンファレンスがないようなところは、自分が担当した症例に対して医師がどう動いているのか、カルテで閲覧するのもいいかもしれません。
英語対策に関してですが、専門用語は辞書なしです。
ですが、それ以外の基礎的な英語は注釈があります。
そして、最も大事なことが’英語でも日本語でも、微生物検査の基本は万国共通’ということです。
血培は冷やさない。アンチバイオグラムは30株を目安に年1更新。検体は抗菌薬投与前に取る。どれも当たり前の事かと思います。
日本の論文でも、必ず最後には英語のサマリーがついていますので、
日本語で論文を読んだ後、後ろのサマリーを読んで、「この単語はこういう意味なんだなあ」とか、「こういう表現なんだな」とふわっと流し見するだけでも全然違うと思います。
③実技に続く!
認定取得に関する記事↓
<受験資格取得編>
<筆記試験>
<実技>
<試験結果講評など>